
京都大学野生動物研究センターが運営する熊本サンクチュアリは、2022年9月12日から50日間にわたりクラウドファンディングを実施し、成功を収めた。プロジェクトは、READYFORというクラウドファンディングサービスを通じて行われた。目標金額は400万円だったが、最終的には約2,414万円を調達。支援者数は1676人で、1人あたりの平均支援金額は約14,403円だった。
このプロジェクトの主な目的は、ウイルスに持続感染しているチンパンジーたちに治療薬を購入することだった。熊本サンクチュアリには、過去に医学研究でウイルスに感染させられた8頭のチンパンジーが暮らしており、その健康状態が悪化している。特に、C型肝炎ウイルスに感染しているチンパンジーは、肝臓や腎臓などに様々な障害が出ており、早期の治療が必要とされていた。
資金は、主にこれらのチンパンジーに必要な治療薬の購入に使われる。1頭あたりの治療には少なくとも400万円(手数料や事務費用込み)が必要とされている。このプロジェクトは寄付金控除型であり、多くの人々からの寄付によって資金が集まった。