
善光寺大勧進は、2023年12月20日にREADYFORで、長野県の歴史ある茶室「沈香亭」の屋根修繕を目的としたクラウドファンディングプロジェクトを開始した。このプロジェクトは、2024年2月20日までの63日間の募集期間を設定し、「All in」方式で運営される。この方式では、目標金額の達成に関わらず、集められた支援金は全てプロジェクト実施者に渡る。
沈香亭は、善光寺本坊大勧進の境内にある、明治天皇から庵名を賜った220年以上の歴史を持つ茶室。しかし、屋根の劣化が進んでおり、修復が必要となっている。
具体的な修繕計画としては、沈香亭の屋根の修繕が令和6年春に着工予定。屋根は杮(こけら)葺きという伝統的な手法で、スギ材を使用し、修繕が行われる。この手法は飛鳥時代が起源とも言われ、現在では材料不足や職人の減少により貴重な技術となっている。
資金使途に関しては、第一目標金額までの資金は沈香亭の屋根の修繕費用およびクラウドファンディングの諸経費に充てられる。目標金額に達しなかった場合でも、自己負担などを含めて予定していた規模の工事を実施する計画。