
国立循環器病研究センターが主導する「急性期脳梗塞に対する新規血栓溶解薬導入への臨床試験」が、クラウドファンディングによって2367万円を調達した。プロジェクトは、2023年4月12日に開始され、6月9日に終了。総募集期間は59日間で、473人の支援者から資金が集まった。1人あたりの平均支援金額は約50,000円。
このプロジェクトの目的は、新規血栓溶解薬「テネクテプラーゼ」の臨床試験を継続すること。資金調達が必要とされた背景には、コロナ禍やウクライナ危機による物価高と世界輸送の高騰化が影響しており、テネクテプラーゼの薬価が研究開始当初より5倍以上に膨らんでいた。
集めた資金は、テネクテプラーゼの購入費用に充当される。この薬は、急性期脳梗塞の新たな血栓溶解薬として期待されており、日本国内での承認を目指している。
このクラウドファンディングは寄付金控除型であり、READYFORというクラウドファンディングサービスを利用して実施された。